実務の参考事例
社内OA推進とネットワーク整備 WWW運用コンサルティング 顧客管理データベースの導入 展示即売イベント用ビデオ制作

参考事例:企業法人のウェブ運用に関するコンサルティング

コンサルティング対象の確認・目標の設定

依頼主からの相談は、ウェブ制作を発注した企業が倒産したため、今後の運用や、コンテンツ追加・修正などの見込みが立たないことを至近に解決しなければならない問題として、今後の運用への具体策を教えて欲しいとの内容でした。更に、現在のウェブによる効果がわからない・手ごたえが無い点を漠然と懸念しており、現状のままウェブサイトを維持したとして効果は上がるのか?出来れば、自社ウェブサイトの評価・及び対策案についての提案をして欲しいとのご意向も同時に伝えられました。
電話による上記のファーストコンタクトで簡単な状況をお伺いした上で、更に依頼内容などの確認と同意を経て、当方にコンサルティングが正式に依頼されました。当方のコンサルティング業務では、最初にブレのない目標を設定し、その目標に向かう最短の手順を導き出すようにコンサルティング行動やアプローチのスキームを作り、以降の実務を依頼主との共同目標のような形として取り組むスタイルで行われています。即ち実務の始まりは、依頼主が最終的に求める「結果」を、端的・単純過ぎるくらいまで絞り込んだ目標の設定になります。このケースは単純な内容でしたが、以下のように目標を設定しました。

目標1.担当業者の選定

今後の運用と長期メンテナンスに対して、信頼できる業者の選定を行う

目標2.主観的・客観的なウェブ状態の把握

現状のウェブサイト評価・問題点の改善については情報をまとめなくてはならない。致命的な問題点があれば対策を講じる必要あり
今回のケースは目標が明確であるため、すぐに実際のアプローチへ移行できます。目標1.は、信頼のできる業者の選定で解決が得られるでしょう。目標2.については、依頼主から問題点へのインプレッションを得ると同時に、当方でもウェブサイト自体の抱える問題の洗い出しや、依頼主事業種・同業他社の動向調査など、様々な観点から問題点の抽出を行い、総合施策を考えることになるでしょう。まずは依頼主へのヒアリングから始める必要があり、いくつかの点について依頼主にインプレッションを挙げてもらい、その中から依頼主自身でも明確に出来ていない要求までも見い出さなくてはなりません。このケースでは、漠然としたインプレッションから具体性のある要求ポイントを引き出すために、以下の質問をお聞きしてみることにしました。【困っていること・不満はなにか】【何を重視しているか】【IT関連への投資状況】

分析・調査の実際

まず、【1:現在のウェブの運用状態(アクセスログ・アクセスレポート・閲覧者フィードバック)】【2:情報の見せ方・ユーザビリティなど、ウェブ設計の状態】から問題になりそうな点を探り出し、ウェブサイトとしての欠点・問題点を明らかにしていきます。続けて、依頼主とのヒアリング・質疑応答で、依頼主が感じていることを吟味していきます。依頼主からは、直感的・感覚的な言葉で不満・希望・理想が述べられます。そのニュアンスから具体性を導き出し、改善点や要求点として反映させる要素を取捨選択します。以下は、それら要素の一部です。

当方によるウェブサイトの分析

ウェブ構造を当方のスタッフが分析・解析し、最も重要な情報の提供において、閲覧者への配慮が欠けていることが軽視できないと指摘

依頼主が受けた感想の裏づけを考える

依頼主が提示した問題点としては、ウェブサイトを閲覧している顧客からのリアクションに、あまり手応えが感じられないということで、なぜリアクションが少ないと感じるのか・想定できる理由はあるかを、もう少し深く聞いてみる

同業他社との差を認識する

同業他社ウェブサイトとの決定的な違いは、初期の予算投入と維持コストであることが明らかであるが、この点については依頼主の予算とのすり合わせ項目となる。最大限に効果が出るアイディアを策定しなければならないだろう

求める効果の明確化と依頼主のコストとの折り合いを考える

ウェブサイトから直接利益を求める物販サイトではないため、間接利益が前提である。依頼主が重視しているのは、『企業の広報・認知』『事業内容・取扱商品の告知』『消費者への案内』であり、コストは間接費用とされる
これら多数の情報を分析し、関連事項との結び付け・総合評価をしながらブラッシュアップを重ね、問題解決への糸口を導き出します。

コンサルティング・リザルト(レポート)の提出

無駄を省き、簡潔にまとめたレポートを依頼主に提出、依頼主には、現状の問題点とその解決策・効果・コストを解りやすく伝え、この段階でコンサルティングは一応の終了となります。必要に応じて、不明な点などには補足説明を行い、意見をフィードバックして頂く場合もあります。このケースにおけるレポートは、以下のようにまとめられました(一部抜粋)。

修正の提案

ウェブサイト設計・デザイン上で、閲覧者のスムースな閲覧を妨げていると思われる部分(ユーザビリティ)を、その理由とともに指摘、修正することを提案

データ化への提案

依頼主が抱くリアクションへの感触については、『閲覧者数・閲覧経路・閲覧ページ毎の興味を具体的なデータとして収集し、その上でどの程度の閲覧効果が上がっているかをデータとして分析する』ことを提案

これからの運営に利用する情報の収集を提案

なるべく直接的なリアクションを求めるために、いくつかの閲覧者フィードバックが得られるコンテンツを配備することを提案。これによって、より具体的な閲覧者のフィードバックが得られることを説明

コストの上方修正を提案

費用対効果の参考として、閲覧者のサイト内動向・滞留時間を評価材料としてコストへの経営判断を行って頂くことを提案。より閲覧者の満足する閲覧パターンを導くために、更に詳しいアクセス状況の分析が必要であることを示唆

同業他社の状況などを比較材料として提示

参考として、同業他社がウェブサイトに依頼主よりも多くコストを支出している点について示唆
※コンサルティングのレポートはレジュメとしてpdfで提出します。以下に過去の案件における資料をご参考までに用意いたしました。

オプション:問題点解決のアプローチ実施

このケースの場合、依頼主からの強い希望もあり、依頼主側に提案した内容のうち、至近に予算内で実施出来るものをスポット業務として当方が制作を実施することで合意。ウェブサイト運用の継続に関しては、次年度からの新規契約を含みに入れた上で、年度内の予算で必要に応じて適宜受注するものとしました。
上記ケースでの作業@稼動日数は
コンサルティングと調査分析:3日/施策案出等の実務準備:5日/ウェブ修正実務:7日=15日稼動
交通費などの経費を除く対価は下記のようになりました。
初回コンサルティング(相談)  ¥18,900−
調査分析とリポート作成  ¥73,500−
ウェブサイト修正費 ¥126,000−
計 ¥218,400−
(※料金はお取引内容で変わりますので、お見積もりにはお問い合わせをお願いします)

Appendix:コンサルティング事案でのチェックポイントと要点

この事例に関する案件でのチェックポイントはここ!■ホームページ制作業務と関連する製作案件請負ケースでの大まかな流れ:ホームページを開きたい(開設依頼や相談・新規企画プロデュース)→コンサルティング&どのような内容にするか検討(物販や商品販売または顧客獲得や広告宣伝目的・社内LANで使用する内部回覧ほか、目的に合わせて検討の上、設計書を提出)→調査&分析から得られる対策によるコンテンツ作成と設置(webウェブサイト/cgi(Perl/PHP)/画像やグラフィック、サウンドやテキストなどデータの新規製作ないしはカスタマイズ変更)→SEMからSEOでの最適化によって、アクセスアップと閲覧者に対する配信効果の向上を狙う(検索ロボットエンジン対策/来場者や来訪者アクセスカウント増加)■お取引内容や実績・ウェブサイトによって下記の付随したコンテンツ等開発業務:業務効率化を図るサーバー関連ビジネス(webプログラミングによるオリジナルソフトウェア制作・SQLデータベースを利用した顧客管理&商品在庫管理システムの設計と構築・コンシューマ向けサービスとフロントエンド設計)■カスタマーサービス(ネットワーク情報企画プロデュースの受注、特定内容コンサルタント・総合コンサルティング調査分析・対応対策)■社内・個人における補助サービス他】個人のパソコン学習に対する講義と実習指導・法人向けのOA講習(グループ・部課単位)→カリキュラムとしてMicrosoft Ofiice(MSオフィス〜ワード・エクセル・アクセス・パワーポイント)。
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