ITコンサルタントとは?ITコンサルティングの業務内容とは?といった問いに対して、全てのITコンサルタントに対して明確な定義をすることは難しいですが、CBSSでは、ITコンサルタントとは、“経営分析とIT活用を統合したソリューションを導き出せるプロフェッショナル”でなくてはならないと位置づけています。世界的な経済の後退局面を見過ごすことの出来ない今、ITコンサルタントが「無駄なコストが掛かるだけの、いてもいなくても同じまとめ役」や「低スキルの不要な人材」であってはならず、お客様固有のソリューションを提案し、コーディネートから実制作まで、全ての役務において高度なスキルを用いて結果を出すことが当然と考えています。
このページでは、ITコンサルティングの結果が大きく重視される『ウェブ公開の戦略』を例にとって、コンサルティングによる戦略作りの重要さを、ステップ・バイ・ステップのロジックでお読みください。
インターネットの普及に伴い、企業・団体・法人から個人まで、ウェブサイト(ホームページ)は、インターネット情報発信の最たる手段として、電子メールとともに欠かせない存在となりました。とりわけビジネスにおいては、広報宣伝・サービスの提供・企業アピールなど、ホームページが様々な目的のために活用されています。インターネット上には無数のウェブサイトが公開されていますが、そのなかで多くの閲覧者の興味を惹き、それを持続させることのできるウェブサイトは、ほんの一握りでしかないのが実状です。また、事業目的で公開しているのに、ホームページが商品やサービスの持つ魅力を引き出せていないケースも少なからずあります。それでは、どういった対策が必要なのか?という方法論について、問題提起から解決へ導くコンサルティングの流れを、ごく簡単な部分だけですが、ご説明したいと思います。当方のコンサルティングへの取り組みを、理解する上での一助になりますと幸いです。
ウェブサイトの失敗は、発注段階での投資コスト計上のミス・制作時の設計や企画が不十分であることに起因します。これまでのホームページ開設のパターンとしては、よくわからないままに制作会社に発注し、「ページあたり○円」「素材1点あたり○円」のような価格設定で作成されるケースが多くありました。しかし、パターン化されたウェブ制作会社のマニュアルや手順では、発注者の意向の揺らぎ・注目の振れ・中間の代理店によるマネージメントの力量不足やミスによって、発注者も製作者も迷走し、最終的に不本意なウェブページやシステムが出来上がってしまう例が多々あります。もはやウェブサイト自体が飽和しているため、マーケティングや調査などの事前処理がより重要となっており、迷走した施策や判断が、公開後の失敗となることが否めません。従って、ウェブ制作技術+コーディネーターだけで、価値を持つウェブサイトを作ることは不可能な時代になったと言えるでしょう。しかしながら、技術を駆使させてコストを高めれば効果的なウェブが構築できるかというと、それは必ずしも正しい理解とはいえません。例えば、AJAXやFlashなどのコンテンツを、無理やりウェブサイトに導入したり、実際の動作や効果への理解を軽視した制作を行ってしまうと、当然ながらウェブにその脆さが反映されてしまうことになります。即ち、技術への十分な理解を得ずに、企画・管理・代理コーディネイトをすることは出来ないことも同時に成り立ちます。ウェブが失敗しているのには必ず理由があります。失敗を放置するのは、失敗を積み重ね続けることになります。失敗している部分は、須らく洗い出して意識しなくてはなりません。
日本だけでも数億あるウェブページの中で「ユニークで意味のある存在」たるには、ニーズを見定め、ウェブサイト開設の目的を明らかにすることはもちろん、その製作過程の全てにおいて・更に運営していく過程においても、しっかりした工程を踏んで、意味のある制作がなされなくてはなりません。例えば、新規顧客向けの商品販売ウェブショッピングページ・買い物カゴシステムを設置することは「目的」ですが、その目的を実施する過程で、一般の商店・デパートなどで当然のように配慮されている「ディスプレイ(お客様の目を引くための展示・陳列手法・飾り付け)」効果まで熟慮して設置しているページは、それほど多くないように思われます。そのようなベーシックな部分をしっかりと作ることだけでも、来客の再訪問率を上げ、他に一歩先んじる要素を持つウェブサイトになります。それに気づかずに、目的と手段との結び付けを怠れば、そのまま失敗に繋がる可能性を与えることになります。ユニークなウェブサイトとは、独創的な意味で「個性的」なサイトであるよりも、目的と手段が、そのウェブサイトに最も適した独自の方法論で結びいていることであるべきだと考えています。いくら画期的な企画であったとしても、目的と手段の結びつきによって築かれた強固な基礎の上で無ければ、目を見張る独創性さえも埋もれてしまいかねません。
先にも述べましたように、目的・内容・取扱商品など多くの要素によって表現されるウェブサイトを、画一的なやり方で制作出来る時代は既に終わりました。着眼点/制作手法/コンテンツ内容も、重視すべき点を明らかにし、そのための効果を最大限にあげるための手法は、ひとつひとつのウェブでそれぞれ異なってくるのが当然ではないでしょうか。それを端的に顕す戦略は、
●公開する側が要素を十分に考慮してウェブサイトに求める効果を明確に意図し、見る側を導くこと
●見る側の視点で考えて実行し、閲覧者が興味を持って引き込まれるような作りにすること
に他なりません。そして、それらを監督するウェブコンサルタントは、ウェブサイトのあり方・使われ方・技術動向に一歩長じ、個々のウェブページが狙う効果を、要求の分析やマーケティングによって導き出して具現化し、最適な制作手法を求める役割を担います。これからのホームページプロデュースには、総合的な見地から得られる、より明確な戦略と、その反映が必要とされています。
ここまで、ウェブを材料に取り上げたステップごとの解説を記してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?ITコンサルタントに必要とされるスキルは、幅広く尚且つ高度でなくてはならないことが、伝わりましたら幸いです。しかし、このページで触れたポイントは、ITコンサルティングのごく僅かに過ぎません。CBSSでは、更に多角的な面からコンサルティング対象に取り組んでいます。取り扱い内容は、主に下記のような内容になります。
多くのお取引先様にノウハウと技術の供与を行い、またIT関連ビジネス雑誌への記事執筆や、IT専門家としてナレッジベースサービス(AllAboutProfile)への出展など、実績と成果をあげてまいりました。単純に構成されたウェブサイトから、PHP、Perlなどによって閲覧者と情報のやりとりができるページの制作、商品カタログなど動的に大量のデータを扱えるデータベースを使用したウェブシステムなど、全てのご相談を取り扱っています。IT企業のチームから派遣される会社員コンサルタントでは実施出来ない、実務と知識の集積に裏付けられた独自のコンサルティング手法で力になります。取扱内容と事例紹介などは、トップから併せてご覧ください。また、コンサルティングに必須の、政治・経済に関する考察などは、ブログに、その時々のニュースや時事を元にして連載しています。以下は、ブログ記事からいくつかの関連記事をピックアップしたものです。お時間がございましたら、お読み頂ければ幸いです。
■コンサルティング契約について
■ITコンサルティングの実像
■IT関連・見積もり算定と取り方について
■決算期に思うIT投資
■コンサルティング視点で見る中小企業のIT導入と効果
■景気悪化と売上減への対策を考える
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