« 新興株市場の上場審査緩和提言へ・経産省、活性化策検討 | メイン | linuxサーバの省電力化・リプレース計画 »

コンサルティング契約について

コンサルティング契約について、契約内容・やり方・対価(料金)など、不明な点が多いのが一般的な認識だと思います。当方での業務内容や期間などを含めて、記事にしてみたいと思います。もちろん、他の企業では異なってきますので、あくまでも当方の業務の流れとして、参考程度にお読みください。

●依頼内容
 当方ではPCやネットワークに関する多数の技術を所有しておりますが、コンサルティングの依頼内容は本当に様々です。官公庁から、コンサルティングと開発込みでデータベースシステム構築の依頼があるかと思えば、次の日には一般の方から、PCが壊れたんだけどどうしようという電話が入ったりします。
 先の例のように、お問い合わせ元に計画性のある依頼内容でしたら、改めて折衝をすることになりますが、後の例のような一時的なご相談で、なおかつ問い合わせ内容に関して簡単にお答えをお返しすることでお力になれる件については、その場で提案を差し上げています(これでは無料相談で労務時間を失ってしまうのですが、頼られてのお問い合わせですし勉強にもなりますので、出来るだけお答えをするようにしています)。
 もちろん、当方の能力でしか発揮出来ない案件が最も双方のためになるのですが、長くやっていると、本当に色々なご相談があります。お問い合わせを受けるこちらでも驚くような、意外な内容があったりします。そのおかげで、勉強の幅・知識の習得や、新たな事業指針が得られることもあります。
 そういった意味では、お問い合わせを頂くこと・それだけでも、当方にとって面白いと思います。ですから、依頼内容については、基本的にコンピュータ関連のお話であればどんなお話でもお聞きしたいと思いますし、時間的・内容的にお力になれる可能性があって、「困っていることややりたいこと」について当方から提案が出来るようであれば、より具体的にお話をお伺いしたいと考えています。

●スポット契約
 スポット契約とは、単発の案件に対してのコンサルティングを行う契約をいい、多くの依頼主の方がこの契約方式を取っています。◎◎という問題に対して、■■という形で結果を出す、この時点で業務の完了となります。
 例えば、「メールマガジンを発行したいが、その為に必要な内容と経費を産出し、具体的な実施までのフローを検討して欲しい」というコンサルティング依頼があったとします。この場合、その資料を提出することで、契約が完了となります。そこから更に、「メールマガジンの運用状況を3ヶ月間に渡って分析し、その効果測定を行って欲しい」という依頼が付与されれば、その場合はその期間内が契約対象となります。
 実際に問題解決や新たな行動指針を必要としている依頼主の多くは、既に問題意識をお持ちであり、その点に対して納得のいく解決策や妥協案を得ることを目標としていらっしゃいます。その性質上、担当者・部門クラスでのお問い合わせなどは、ほとんどこの契約で処理が行われています。

●期間契約
 期間契約とは、案件の存在に係わらず、月額・年額でのコンサルティングフィーを申し受ける契約です。主に経営者の方が直接ご契約を締結され、上位に位置する依頼主であり、当方は相談役としての役割を果たしています。例えば、ITを導入された企業で、何かあったときに相談できる信頼感と安心感のために、年次契約を結ばれるようなケースです。
 ITを導入している企業の場合、ちょっと詳しい従業員に管理を任せる企業がありますが、当方が期間契約をしている企業では、
×「当該従業員の実務時間・能力をすり減らす、間接作業によって固定費負担が増える」
×「正社員雇用される従業員は、本業のスペシャリストとして労働時間を活用して欲しい」
×「従業員の流動によるノウハウ流出も、運用出来なくなることも、いずれも望ましくない」
×「かといって、IT専属の管理部門を置くような状態ではない」
などの理由で、当方へのコンサルティング契約を行っていらっしゃるようです。
 相談役として少し近い例を挙げるとするならば、IT関連のセミナーが似ていると思います。しかし、大勢の人に与えられるノウハウは実はそれほど重要でもなく(※受け売り・基本的過ぎる内容など)、大勢に与えられる時点で、既にノウハウとしては拡散しています。そのようなセミナーと比較してみると、仮に月に一度、当方が相談役として招ばれた場合、ここ(ホームページ)では絶対に書かない、ノウハウ・時事・動向・現状分析などが、依頼主に対して提供させて頂いています。
 当方の立場から考えますと、期間契約は業務の自由度を制限される点に不自由は感じますし、また相談役としてのノウハウ供与の密度を下げることも出来ませんので、依頼主様を選ばせて頂く結果になってしまうことを否めません。また、双方のコストを加味できずに担当外の内容まで役務化する経営理念の方とは、期間契約ではむしろお付き合いが難しくなりますし、そういった意味では、経営者として・また人格として一流の方が、期間契約によって当方の時間と能力を購えると言えます。こちらは、スポット契約とはまったく性質の異なるコンサルティング契約です。

●業務への取り組み
 スポット契約では、依頼主の問題点を明確にし、わかりやすい形で提案までお世話が出来ることが結果となります。短期間であり、問題提起が明確であるからこそ、もっとも力の入る業務です。
 期間契約では、費用負担・事業内容・経営者様に対して、いざと言うときの安心感と、相談役としての役務を果たすことを主眼においています。
 実際の業務では、契約内容にも様々なケースがありますけれども、ご相談は随時お待ちしています。当方と依頼主、どちらも満足の出来るお付き合いが出来れば幸いと考えます。

About

2007年10月10日 08:35に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「新興株市場の上場審査緩和提言へ・経産省、活性化策検討」です。

次の投稿は「linuxサーバの省電力化・リプレース計画」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。